はじめに、私の手法は「大きなチャートの流れをしっかりと読み取って、勝ちパターンだけを狙う」ことに特化しています。
- エントリーした瞬間に逆に動かれてしまう。
- エントリーした直後は含み益になるのに、少し経つと逆行して結局マイナスになってしまう。
- 方向は合っているのに、いつも小さい利益で利確してしまう。
こういう「あと一歩で抜け出せそう」という状況の人にこそ、私のトレードルールをしっかり実践してほしいの。焦って飛び乗るトレードから抜け出すと、一気に安定感が変わってくるはずです。
トレードの基本方針
私のトレードは「上か下かを今この瞬間に当てにいく」ものではなく、中長期と短期のトレンドの“流れ”を読むことから始まります。
相場の方向感をしっかりと掴んで、
そのうえで自分の得意な形が現れたときだけ仕掛ける。
この“待つ力”が、勝ち続けるための根幹です。
トレードの流れ
① 中長期のトレンド方向の把握
まずは 日足・4時間足・1時間足で現在の中長期のトレンド方向を確認します。
上昇か、下降か、それともレンジなのか。
この大きな流れを把握しないままポジションを取ることは、私は絶対にしません。
3つの時間足のトレンド方向が一致している状態が理想です。今のゴールドのように明確な上昇トレンドが出ているときは、シナリオを組み立てやすくなります。
② 短期トレンドの方向を確認
次に、 5分足 で短期トレンドの方向を確認します。
短期トレンドが中長期と同じ方向なのか、それとも逆なのかを見極めます。
③ 大きなチャンスは“逆向き”のとき
中長期で上昇トレンドのときに、短期で一時的な下降トレンドが出ていたら、それは大きなチャンスの前兆です。
短期が下落 → 上昇に切り替わるタイミングでロングで入れば、中長期トレンドの波に乗ることができて、大きな値幅が狙えます。
よく「押し目を狙え」って言われるけど、実際どこで狙えばいいのかわからない人も多いはず。ここが、その具体的な入り場になるの。
逆も同じ。中長期で下降トレンドのとき、短期が上昇していたら、その短期トレンドが下落に切り替わるタイミングを狙ってショートを仕掛けます。
④ エントリーの決断は“1分足”で
エントリーの執行足は 1分足 です。
5分足の転換を待ってもいいけれど、その場合はどうしても値幅が小さくなってしまうのよ。
1分足の転換でタイミングを掴めれば、しっかり伸ばせるトレードになる。もちろん、5分足との方向が合わなければ、ルール通りに損切りすればいいだけです。
トレンド転換の判断には、1分足のローソク足とEMAを使います。ここが一番重要な「仕掛けのタイミング」ね。
時間帯別のルール
次に、時間帯による立ち回りの違いを整理しておきましょう。
東京・ロンドン時間
・監視足:1時間足
・執行足:1分足
東京・ロンドン時間は相場が比較的落ち着いているので、1時間足をベースに大きな流れを見ながら、エントリーポイントを待ちます。
1時間足にチャートパターンが出たら、1分足のトレンド転換を根拠に入る。これだけでも十分に戦えます。
ニューヨーク時間
・監視足:5分〜1時間足
・執行足:1分足
ニューヨーク時間は動きが速いので、1時間足だけを見ていては乗り遅れやすいです。
5分〜15分足で形成されたチャートパターンも、しっかりエントリー根拠になります。
エントリールール
EMAを軸にしたシンプルな判断
ここでは、中長期の上昇トレンドの中で短期の下降トレンド(押し目)が発生しているケースを例に説明します。
EMAは25・75・200を表示
- まず、乖離していたローソク足と25EMAが近づいてくる。
- 最初は25EMAにタッチして、もう一度下げられる展開になりやすい。
- その後ローソク足が25EMAを上抜ける。
※この時点ではまだエントリーしない。 - 上抜けたローソク足が少し戻ってくる。
- 25EMAの向きが上を向き、ローソク足がタッチするタイミングでエントリー。
※EMAが下向きまたは横向きのときは待機。 - 1分足がレンジで25EMAを跨いでいるときは、5分足の25EMAで同様に判断する。
- 短期トレンドが反発して1分足の200EMAを明確に上抜けたら追加でロング。
トレンド方向が明確になるまで、焦らずしっかり待つこと。
“待つ”ことこそ、トレーダーの一番大事なスキルです。
狙うチャートパターン
監視足に自分が「理解できる」パターンが出たときだけエントリーする。
曖昧な形では入らない。
- (逆)ヘッド&ショルダー(山尊)
- チャネル(上限・下限での反発または抜け)
- ウェッジ(収縮からのブレイク)
- ダブルトップ / ダブルボトム
逆張りの条件
・反発をしっかり確認してから入る
・MAの傾き、チャートパターン、ローソク足の形の3つを根拠にする
・「なんとなく反発しそう」で入らない
利確・損切り
・エントリー時点で25EMAを背にストップを設定
・勢いよく順行したら必ずストップをずらして損失をなくす
まずは建値にSLを移動、そこから利益確定ラインに引き上げていく
・利確ポイントと損切りはエントリー前に決めておく
・伸ばすときも「建値は守る」ことを徹底
やらないこと(禁止事項)
・同じパターンで3回以上エントリー(損切り)しない
→ その日は「その形が効かない日」。深追いはしない。
・感覚でのエントリーをしない
・中長期トレンドと逆方向に「願い」でポジションを持たない
中長期トレンドに逆らうトレードは、たまたまうまくいくこともあるけれど、基本的には失敗するものと考えておいた方がいいわね。
まとめ
勝ち続けるトレードは「回数」ではなく「精度」です。
中長期と短期のトレンドの流れを読み、
エントリーはEMAとチャートパターンでシンプルに。
そして、伸びるところだけをしっかりと取る。
これは、私がリアルトレードで実際に使っている手法そのものです。
覚えるのではなく、「毎回この流れでやる」ことを習慣にしてください。